日独伊編 7th day ”ベルリン→成田”

◆ベルリン(ドイツ)
5:30、起床。
いよいよ日本に帰る。と言ってもまた20時間近くかかるのか。妹がホテル前に7:30に来るので7:00ごろ朝食を頂こうと思っていたのだがいろいろ手間取って7:20くらいになってしまった。仕方がないのでチェックアウトしようと思い荷物を持ってフロントへ。朝は奥さんの担当のようで、難なくチェックアウト。「朝食を食べてから行くよね?」みたいに聞かれたが「すいません、時間ないんで」と言うと歩きながらでも食べられるようにとパンをくれた。


そう言えば昨日の朝枕元にチップを置いておいたら、夜部屋に戻るとチップはテーブルの上にあり、枕元にはチョコレート菓子が置いてあった。これは私がチップをあげたことに対して、気持ちだけもらっておくけど気遣いありがとう、というような意味で置いてくれたのだと感じ、言葉が無くてもこういうやり取りができ、人とのふれあいを嬉しく思ったりした。


そんなこんなでホテルを後にし、妹と合流してZoo駅へ。今日は土日ではないので妹の定期で便乗できないので切符を使った。来たときと同じようにUバーンとバスでテーゲル国際空港へ。フライト2時間前なのでチェックインカウンターの手続きがまだ始まっておらず、土産物屋で時間を潰した。そしてチェックインしようとすると電光掲示板には乗るべきオーストリア航空のOS7268便がない。よく見ると同じ時間にウィーン行きのルフトハンザ航空のLH3612がある。そう言えばOS5268はルフトハンザの機体を使ってるはずなので、このフライトのチェックインカウンターに行ったらビンゴだった。発券したチケットもルフトハンザのものだったが、フライト名には
LH3612 ALSO OS7268
と書いてあった。電光掲示板にもこのように表示して欲しいものだ。


そして9時半ごろ妹と別れ、出発ゲートへ。ここで恐ろしいミスをやらかした。
ウィーン行きの出発ゲート(D76)ではなく、ウィーンから成田へ行く際のウィーン・ヴィエナ国際空港の出発ゲート(A04)に入ってしまったのだ。手荷物検査の前にパスポートチェックがあり、ハンコまで押されたのが不思議だったのだが、テーゲル国際空港におけるA04ゲートはイギリス行きで、イギリスはシェンゲン協定に加盟していないから出国となる。手荷物検査のときも航空券を見せたのに通れてしまい、待合いロビーで間違いに気が付いた。
やっちまったと思いつつも焦らずさっきの手荷物検査の所へ行き、ゲートを間違ったと申告。すると出国審査の人がパスポートをルーペで見たりして緊迫したが、さっき押したハンコの一部に二重線を引いて返してくれた。


今度こそ正しいゲートに行くと、チケット見せるだけでサクッと入場。国内線(扱い)ならこれが普通だ。
10:35、ベルリン出発。




◆ウィーン(オーストリア


お昼前、何とか無事に一昨日と同じ機体でウィーンのヴィエナ国際空港へ。ここの長距離フライトターミナルに着くと急に日本人が目に付くようになった。そんなことよりここが最後の土産場です。思いの外ユーロの現金を使っていて残りあと数十ユーロ、ちょうどいいので会社向けのお土産(モーツアルトのチョコレート)やら小物などを購入。
そして出国審査場に行くと日本人がずらり。激しく団体客です。手荷物検査場の所もそのまま日本人の群れにまみれて通過。そして東京行きフライトの搭乗ゲート前の待合室は日本人に占拠されていた。
座るところがないので立って待っているとアナウンスが。ビジネスクラスの客と飛行機後方のエコノミークラスの客は隣の待合室にご案内します、と。私も後者に該当していたので隣に移動して座ることができた。その次のアナウンスでは、この便が非常に混んでいるので振り替えをしてくれる人には現金600ユーロか900ユーロ分の旅行券を差し上げます、と言っていた。飛行機は全席指定じゃないのか? いわゆるオーバーブッキング発生っぽい。
600ユーロももらえるんなら旅費がかなり軽減されるわけで、これはおいしいのでは?と考えたが、この便はオーストリア航空の東京行き最終便。ということは振り替えると明日の便になると思われるので、さすがにそれはちょっと。とか何とか思案しているうちに搭乗が始まったのでそのまま帰ることにした。
ちなみにこの便(OS51)は全日空との共同運行なので、ゲートやCAに日本人がいる。



オーストリア航空機内


このフライトも事前に座席指定しておいた。飛行機後方、右側3列シートが後ろで2列になるところの通路側だ。左側の通路が広めになるのでいいし、右の窓側1席が空席だったらラッキーと狙ったのだが、そもそもオーバーブッキングで空席などないどころか、“客席に座れない客”までいた。CAの席に座るようだが、そっちは余ってるのだろうか。
というか、私の席は狙った席ではなかった。チケットに書かれた座席番号は合ってるのだが、2列シートではなく3列シートの通路側になっている。一列後ろから2列シートだ。近くの席の人が、妻と離ればなれになったから機体が替わったのではないかと話していたので、そうなのかも知れない。だとしても3列シートが1列増える程度の機体変更なのか?
従って私の右側には中年の女性と、妻と機内で別離した壮年の男性が座っており、彼らのご用の際には席を立つ必要がある。当初の予定より2倍立たなければならないかも知れない。


14:00にウィーンと飛び立った後、しばらくして昼食が登場。選択肢はチキンorマカロニという、行きのスイス航空と同じ響きだったが、チキンカレーではないのでチキンを選択。出てきたのはまさにチキンだった。



チキンによる昼食(オーストリアン割り箸付き)


昼食時にはワインも飲んだのに眠くならないので映画でも見ようとしたが、オンデマンドで見られる映画はなかった。ゲームをする気もなかったのでフライト情報を表示しつつ、メモ帳に覚え書きを書いたりした。その後機内の乾燥により目が痛くなってきたのでずっと目をつぶっていたが、眠りに落ちることはなかった。



つづく―――